Grand Theft Auto V(GTAV)の警察プレイスクリプトMODであるLSPDFRの情報を日本語でまとめたものです。LSPDFRの導入、プレイ方法、関連プラグイン及びスクリプトなどについて解説していきます。

Arrest ManagerはAlbo1125氏制作の機能系プラグインで、被疑者を逮捕した後の動作と処理をリアルにする為のもの。
これを被疑者を移送要請をした時のNPC警察官とパトカーの処理が改善されるほか、犯人を掴んで移動させる、パトカーの後部座席に座らせることも出来る。
また各地の警察署にマークが出現し、そこで被疑者を留置場にいれることが出来るようになっている。
バージョン7.6.8.1からはPolice SmartRadioとの連携機能が加わり、SmartRadioからもArrest Managerの機能が使えるようになった。

Arrest Manager


インストールとフォルダ・ファイル構成

インストール

Albo1125プラグインの特徴も参照

Albo1125.common.dllRAGENativeUI.dllの二つの.dllファイル、そしてPluginsLSPDFRの二つのフォルダ、これら全てをゲームフォルダに置く。
RAGENativeUI.dllについては、こちらを参照し最新のものをダウンロードしておく。
既に最新版が入っている場合は、それ以外のものを導入する。

フォルダとファイルの構成。

ゲームフォルダの表記は割愛。

Albo1125.dll (Albo1125製のライブラリ)
RAGENativeUI.dll (RPHを使ったユーザーインターフェイス。メニュー表示などで使う)
plugins
┃ ┗ lspdfr
┃   ┣ ArrestManager.dll (プラグイン本体)
┃   ┣ ArrestManager.ini (構成設定)
┃   ┣ Arrest Manager
┃   ┃ ┣ Transport World District.xml (被疑者を迎えに来る警察車両と警察官の、地域毎の設定。初回起動時に自動作成される)
┃   ┃ ┗ Transport Region.xml (上と同じ趣旨のものだが、より細かい区域に関して設定したもの。初回起動時に自動作成される)
┃   ┗ Vocal Dispatch
┃     ┗ Arrest Manager.xml (音声入力無線MOD用の設定ファイル)
lspdfr
  ┗ Police Scanner
    ┗ Arrest Manager Audio (本プラグインが使用する無線音声ファイル)

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構成設定

[General]

総合的な設定。
AutoDoorShutEnabled=true
被疑者を車に乗せた時に、自動的にドアが閉まるかどうかの設定。
trueで自動閉、falseで手動閉。

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[Misc]

NPC警察官やディスパッチの動作に関する設定。

OfficerAudio=true
警察官の音声を再生するかどうかの設定。
trueで再生、しない場合はfalse

AllowRecruitedOfficers=true
被疑者の移送要請を行った際、マップ上で自分の近くにいる警察官がその係として割り当てられるかどうかの設定。
trueだと、既にマップ上にいる警察官で、自分の近くにいる者が被疑者の迎えに来る。
falseの場合、移送担当の警察官とパトカーが新たに読み込まれ、彼らが迎えに来る。

RecruitedOfficerMustComplyWithStandards=true
AllowRecruitedOfficers=trueで設定した場合に、規定された管轄に基づいて移送係が任命されるかの設定。
例えば車で逃げる犯人がロスサントス市からブレイン郡へ行き、そこで逮捕され移送要請が行われたとしよう。
この際に本設定をtrueにしていたのなら、迎えに来るのはLSSD保安官代理などブレイン郡を管轄とするNPC警察官になる。
近くにLSPDの警察官がいたとしても、その者はブレイン郡が管轄ではないから移送係としては割り当てられない。
近くにLSSD保安官代理がいなければ、Arrest Managerは新たに保安官代理とパトカーを読み込んで派遣してくる。
falseに設定すると管轄は無視し、近くにいる警察官が無差別に移送係として割り当てられる。

TransportSpawnDistance=85
移送係のNPC警察官やパトカーを新たに読み込む場合、プレイヤーからどの程度の距離に出現させるかの設定で、単位はメートル。
初期設定は85mになっている。
近いと直ぐにやってくるが、演出面からするとリアリティに欠ける。
かといって遠くすると、やってくるのに時間がかかる。

SceneManagementSpawnDistance=75
Scene Manegement(現場対応)とは、現場に応じて様々な対応を行うこと。
その中に、車のない人の為にタクシーを呼ぶ、救急車で病院へ搬送してもらうというものがある。
タクシーや救急車を要請すると、この項目で設定した距離(メートル)の場所にNPC運転手や車が読み込まれる。

TowTruckColourOverride=
レッカー車を呼んだ時に、その色を強制的に指定するかの設定。
このリストを参考にして色を=の右側に記述する。
何も書かなければランダムで色が決まる。

RecruitNearbyTowTrucks=false
近くにレッカー車がいる場合、その車が現場に呼ばれるかの設定。
trueだと近くのレッカー車がやって来る、falseは派遣用に新たにNPC運転手とレッカー車が読み込まれる。

TowTruckModel=TOWTRUCK
レッカー車として使用する車の指定。
ゲーム中の表示名ではなく、vehicles.metaなどで使用されるシステムの認識名を記述する。
初期設定はレッカー車。

FlatbedModel=FLATBED
v7.9.0.0からはflatbedをレッカー車(カーローダー)として使えるようになった。
ここで設定するのは、どの車両をflatbedとして使用するかの設定。
標準では"FLATBED"になっているが、別の車を使用したい場合はここを変更する。

FlatbedX=-0.5
FlatbedY=-5.75
FlatbedZ=1.005
flatbedに車を積載するときのオフセット設定。
数値はバニラのflatbedに合わせたものだが、もしMODを使用する場合はこの数値を変更する。
"X"は左(マイナス方向)と右(プラス方向)。
"Y"は後ろ(マイナス)と前(プラス)。
"Z"は下(マイナス)と上(プラス)。

AlwaysUseFlatbed=true
flatbedを常に使用するかどうかの設定。
"true"に設定していると、ありとあらゆる車をflatbedが回収しに来る。
"false"にするとflatbedが回収するのは大破した車のみで、それ以外の車はレッカー車(TOWTRUCK)やMuleが回収しに来る。

CoronerPedModel=S_M_M_DOCTOR_01
検視官としてやってくるPEDの指定で、初期設定は医者。
検視官PEDのMODの導入についてはこちらを参照のこと

CoronerVehicleModel=SPEEDO
検視官が乗ってくる車の指定で、初期設定はスピードー。
検視官車の追加MODについてはこちらを参照のこと

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[Keybindings]

キーの割り当てである。
キーの記述法はここを参照

Warpkey=None
WarpModifierKey=None
被疑者を移送するパトカー或いはタクシーなどを呼んだ際、自分の近くへ強制ワープさせる操作キーと修飾キー。
初期設定ではNoneで割り当てがないが、必要ならば何かしらのキーをここに記述する。

Transportkey=D8
TransportModifierKey=None
被疑者の移送依頼を要請するキーと、その修飾キー。

JailRouteKey=D0
JailRouteModifierKey=None
近くの留置場までのルート計算をしてくれるキーと、その修飾キー。

ReleaseKey=D6
ReleaseModifierKey=None
一度手錠をかけた手錠を外すキーと、その修飾キー。

SceneManagementKey=H
SceneManagementModifierKey=LControlKey
Scene Management Menuを開くキーと、その修飾キー。

GrabPedKey=T
GrabPedModifierKey=LShiftKey
近くにいる人を掴むキーと、その修飾キー。

PlacePedInVehicleKey=G
逮捕した被疑者を自分の車で運ぶ時に使うもの。
被疑者を掴んでパトカーの後部ドアまでつれて行き、この操作をすると被疑者を後部座席に乗せられる。

TackleKey=E
TackleButton=A
走って逃げる被疑者を倒すタックルのキー・ボタンの設定。
初期設定は"E"キーとコントローラの"A"

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.xmlファイルの設定

Arrest Managerの初回起動時、"\plugin\lspdfr"フォルダ内に、二つの.xmlファイルと共にArrest Managerというフォルダが自動作成される。
これらファイルの役割は、被疑者を迎えに来る警察官・警察車両に使用されるモデルを地域毎に設定するというもの。
Transport World District.xmlが設定する範囲はLS市内、ロスサントス郡郊外、ブレイン郡、水上の四地域。
Transport Regions.xmlはその中のイーストバインウッド、ウェストバインウッド、サンディー海岸の区域について。
前者で大きく設定を定め、後者で細部を個別に設定しているようだ。

二つの.xmlファイルを編集すれば、警察官と警察車両で使用されるモデルとテクスチャを自由に変更できる。
言い方を変えれば、迎えに来る車両の仕様をプレイヤーが好みのものにするには、これらを編集しなくてはならない。
特に警察車両のエクストラ(車体部品)とライブリー(ペイント)については、vehicles.metaとは全く別に設定されている
迎えに来る車両の仕様はそれとは独立して設定されることから、いくらvehicles.metaを編集しても反映されないのである。

編集は以下の方法で行う。

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編集方法

編集は二つのファイル共に基本的に同じ、地域・区域の設定範囲が異なっているだけだ。
管理人が編集した構文を引用して説明しよう。


これはTransport World District.xmlの、ブレイン郡について設定した部分。
"Driver Model"は運転手の警察官PED、"Passanger Model"は助手席に乗っている警察官PED、"<Vehicle Model>"は被疑者移送に使用される警察車両を設定している。
各行の引用符で区切られた範囲に使用するモデルを記述し、複数のモデルを使用する場合は改行して必要なだけ記述する。
上記の構文の場合、運転手と助手席の乗員はそれぞれ男女の保安官代理、車両は"sheriff""sheriff2""sheriff4"が三車種が設定されているということ。
ゲームではそれらの中から確率的に選ばれてマップ上に現れる。
sheriff4は追加したMOD車両なのだが、ゲーム中の読み込みに問題がないのならArrest Managerでも使用できる。

車両設定の"ExtraNumbers"は、その車両を読み込む時に必ず装着するエクストラの指定。
ここにはないがライブリーの場合は"LiveryNumber"を記述し同様に指定する。
注意点はいずれの番号も、OpenIVやトレイナーで確認できる表示番号から1を引いた数を記述すること。
例えばsheriff4の" ExtraNumbers="9""だが、OpenIVやトレイナーでは同じものが"Extra 10"として表示される。
Arrest Managerのエクストラ・ライブリー指定番号は0から始まる連番となっており、つまり"表示板号が1=指定番号は0"なのである。
vehicles.metaや他のプラグインでは表示番号そのままということもあるので、混同しないよう注意が必要だ。

World Region.xmlは構文の区切りが"<TransportRegion〜>"になるだけで、あとは上記と同じである。

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操作

入力効果
T
+左Shift
被疑者の腕を掴んで動かす。
G被疑者を連れてパトカーの後部ドアの横で押すと、被疑者をパトカーに乗せる。
E後部ドアを開ける、被疑者を後部座席から降ろす。降ろす時は都合二回押す事になる。降ろし方は少々荒っぽい。
8被疑者移送の手配をする。バックアップメニューのSuspect Transportと同じことなのだが、こちらの方がもう少し滑らかに行われる。逮捕した被疑者が複数いる場合は、Multiple Transport(複数の移送)が選べる。
H
+左Shift
Scene Management Menuを開く。Scene Management(現場対応)とは、現状に応じて様々な対応ができるもの。近くにいる人を掴む"Grab"(Shift+Tと同じ)、逮捕する"Arrest"など。車のない人にはタクシーを呼ぶ事もできる。
0
(ゼロ)
自分で留置場まで移送する際、最寄の留置場マークまでの自動ルート検索を行う。
E
走って逃げる被疑者にタックルする。十分に近づいてこの入力をすれば、被疑者と共に地面に倒れこむ。

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実施例

逮捕した被疑者の移送 〜他の警察官に要請〜

被疑者を逮捕し8を押し、指令室に移送を要請。直ぐに他の警察官が指示を受け、自分がいる現場まで向かってくる。逮捕した被疑者を一時的に地面に跪かせるのは、LSPDFRに標準で搭載されている機能。
移送役の警察官がやってきた。あとはその警察官が被疑者を連れて行ってくれる。
複数の被疑者がいる場合は、Multi transportが利用できる。8を押すと左上にメニューが出るので、カーソルキーを動かしてMulti Transportを選択。
来てくれたのは良いのだが、あの車の後ろには2人しか乗れない。被疑者は3人いるので、もう1人運ぶ車を呼ばないと。
残りの1人を運んでもらう。3人以上の場合はMultiple single transportの方が良いかも知れない。こちらは複数台の車両で来て、一人ずつ運んで行くと言うもの。

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逮捕した被疑者の移送 〜ミッション・ロウ署の留置場を直接訪れる場合〜

逮捕した被疑者をパトカーに乗せて、ミッション・ロウ署へ向かう。GTA5の警察署の中で、留置場まで再現されているのはミッション・ロウ署のみなのである。
ミッション・ロウ署の中に入り、地下の留置場を目指す。檻が三室ならんでおり、どれでも良いので被疑者を連れて檻の中に入る。すると被疑者の手錠が外れるので、あとは檻を出れば良い。
ちなみに実際の警察ではこの区画に入る前に、鍵付のロッカーに拳銃を預けなければならない。理由は留置場内で手錠を外した時に、被疑者に拳銃を奪われる恐れがあるから。Police Questでは初心者が陥りやすい罠の一つ。

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逮捕した被疑者の移送 〜留置場マークを利用する場合〜

被疑者を逮捕した。だがここはブレイン郡で、ミッション・ロウ署へ直接赴くには遠い。まぁNative TrainerのTeleportを使えば簡単ではあるが。
では他の警察官に移送を頼む?。大丈夫、Arrest managerを使えば、離れたところからも留置場に行けます。
手近な留置場へ向かう。今回は使わなかったが、0を押すと最寄の留置場までの道案内がレーダーに表示される。
ミッション・ロウ署以外の警察署では、マークは必ず駐車場にある。そこへ車を停めよう。
留置場マークに車を停めると選択肢が表示される。[1]は自分で留置場に連れて行くもので、[2]は他の警察官に任せるというもの。どちらを選んでも構わない。
[1]を選択すると画面がブラックアウトし、ミッション・ロウ署の留置場裏口へワープする。厳密に言うとワープではなく、その警察署の留置場という設定だと思うのだが。
ドアを潜り、留置場の檻に被疑者を連れて行く。
被疑者を檻に閉じ込めたら勤務に戻ろう。またドアを潜って裏手に戻ると、ワープ…じゃなかった外に出る。
元の場所に戻った。じゃあパトロールに戻ろうか。
[2]を選ぶと、他の警察官が被疑者を降ろして連れて行く。LCPDFR1.0でしばしば見た懐かしい光景でもある。

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