Code 3 Calloutsは無線呼出しを増やすLSPDFR用プラグイン。
制作したのはStealth22氏である。
Code 3 Callouts
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初期設定では全てが有効になっている。
無線呼出しの種類は次の通り。
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割り当てられるキーとその表記方法はこちらを参照のこと。
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「ディスパッチより各ユニット、近親者間暴力事案に対処中の警察官から支援要請
現場はマリエータハイツ
対応可能なユニットはCode 2で、先着の警察官を支援されたし」
「1-L-18了解。Code 2で対応する」
近親者間暴力に先着の警察官が対処しているが、その警察官から支援要請があったとのこと。
現場へ向かい支援を行わなければならない。
1-L-18の勤務についていたケイト・ホーキングス巡査は、パトカーをマリエータハイツへと走らせる。
「ホーキングス!こっちだ!
来てくれて助かったよ、相棒から話を聞いてくれ」
現場に到着すると、先着の警察官が声をかけてくる。
先着はAdamユニットなので2人おり、そのうちの片方からまずは事情を聞く。
Yキーを押して話を聞こう。
「何があったの?」
「こっちはジャックで、あっちはジェイミー。2人で争っていたんで止めに入ったんだ」
画面下のメッセージで状況が説明される。
「2人の個人データを端末で検索してくれないか?
フルネームはジャック・ブラックウォールとジェイミー・ニヤンだ」
「了解」
二人は被疑者の対応に忙しい。
彼らの代わりにパトカーの端末で被疑者の情報を検索しよう。
「えーっと…逮捕状は出ていないみたいね」
Computer+を導入していると、Call Detailsに被疑者のフルネームが表示される。
名前を入力してSearchを検索すると結果が表示される。
今回の被疑者は逮捕状が無かったが、場合によっては逮捕状が出ている場合もある。
「ホーキングス、ありがとう」
先ほどの警察官に近づきCtrl+Eを押すと、端末での検索結果を伝える。
「ジャック、一体何があったんだ、君が浮気したのか」
「ジェイミーがそれを見つけ、ひどく動揺したとか」
どうやらジャックの浮気を見つけたジェイミーが怒り、喧嘩に発展したようだ。
こう言う時にどっちが悪い、本来はどっちに責任がある、という発想に拘ってはいけない。
警察官が拘るべきは、それが州刑法や各種法令に反した行いだったかどうかである。
法に基づいて違法性が阻却される場合を除き、あらゆる暴力行為を刑法は認めていない。
そして警察官は暴力を防止し、また暴力に及んだ者に対し刑事訴訟の手続きを取るのが務めである。
「浮気が悪いから責任を取れ、私の怒りを受け止めろ」・・・それは民事裁判で争うべきことだ。
この争いに腕力や銃を持ち出してはならないし、警察官は暴力で争う者を見過ごしてはならない。
「君達はお互いが冷静になるようにするべきだと思うね」
このプラグインでは警察官は仲裁という立場とった、もしかしたら喧嘩はしたものの暴力は無かったのかも知れない。
実際の警察業務においては、警察官がドメスティック・バイオレンス(DV)を認知した場合、加害者(先に暴力を振るった方)を必ず逮捕する。
カリフォルニア州の規定によれば、DVとは以下の行為である。
近親者(婚姻、同居、デートを行う間柄など関係を持つ)の間において、次のような虐待が行われること。
1:故意又は未必の故意により、身体的な危害を加えたり、傷つけようとすること
2:性的暴力
3:害を加える行為を仄めかし、合理的に考えて相手を恐怖させる言動をとること
4:相手に対する嫌がらせ、ストーキング、威嚇、殴る、その他安寧を脅かすような行為をし、若しくは相手の財物を破壊すること
上記に該当するのがDVであり、他の州でも同様の規定がある。
「そうですね、お巡りさんの言う通りにします」
ジャックは提案を聞き入れた。
「私もそれで良いよ!だけどジャック!私の弁護士が話を聞きに行くからね!」
そう、ジェイミーは怒りを民事裁判で晴らさなければならない。
誰もが分かっているはずなのに、怒りを暴力で晴らそうとする者は絶えず、刑事訴訟の列は途絶えることがない。
「1-L-18、Code 4」
ホーキングス巡査はCode 4を指令室に伝えた。
だが彼女が警察を退職するその日まで、彼女自身にCode 4は来ない。
今日は何回、明日は何回、彼女はCode 4と言うのだろうか?。
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「彼らに逮捕状が出ていないか、調べてくれる」
「分かった、すぐに調べよう」
この日1-L-18についていたルクレール巡査は、近親者間暴力に対応中の警察官を支援するよう、ディスパッチから指令を受けた。
近親者間暴力を振るう者は、しばしば他の犯罪にも手を染めていることがある。
もちろん先入観で決め付けるのは禁物だ、不当な法執行を誘発してしまう。
だからこそパトカーには便利な機械がついていて、最近はタブレット端末を用いる警察もあるのだ。
「便利な世の中になったよな、俺は使いこなすのがやっとだったが」
ある警察のパーティーで、ルクレール巡査と世間話をした初老の退役警察官は、車載端末についてそう言っていた。
彼らが若手だった頃、通信端末と言えば音声通信の車載無線機と携帯無線機だけだった。
それより昔ともなれば無線機は車載のものだけで、徒歩の警察官は街頭警察電話で本部とやり取りしていたそうだ。
今や様々なデータ端末があり、誰もが携帯電話やスマートフォンを持ち歩く時代。
街頭警察電話は古き佳き日々を偲ぶアンティークとして、静かな余生を過ごしている。
その便利な機械を使えば、重要な情報は正確に把握することができる。
被疑者の氏名はジャッキー・ジョーンズとケリー・バーベラ。
便利な機械に尋ねれば、警察が把握している情報を全て教えてくれる。
「ジャッキーには逮捕状がでているな」
どこかの州で逮捕状がでれば、情報は連邦の犯罪情報センターに登録され、全米の警察官が端末から検索することが可能だ。
犯罪者が州内の他の町に逃げても地元の警察や保安官に逮捕され、州機関身柄が移管された後、州が逮捕状が出ている場所まで移送してくれる。
他の州に逃げても同じ、連邦保安官が逮捕状の出た州まで運んでくれる。
アメリカは連邦国家だが、州の独立の重んじて犯罪者を野放しにするほど、他州の法と正義に無関心なんてことはない。
そもそも犯罪者は州境なんて関係ないじゃないか!だから警察もそれに合わせているのだ。
ケリー・バーベラには逮捕状が出ていない。
今回の近親者間暴力がどうであれ、ジャッキー・ジョーンズはいずれにせよ逮捕というわけだ。
「もっと酷い争いになりそうね」
先んじて事案に対処していた同僚は、そう懸念を示した。
単に逮捕状があるかどうかだけではなく、この暴力がさらに次の段階に行くことを彼女は懸念している。
若手からベテランまで、警察官は少なからずそういう事例を目にしている。
「私達に手を引かせるよう、ジャッキーはケリーを脅すかも知れない」
同僚は現実的な懸念をルクレール巡査に示した。
近親者間暴力は夫婦や恋人、血縁者間で起きるだけに、被害者は被疑者を元々庇う傾向がある。
加えて、日常的な暴力で被害者は抑圧されており、被疑者の脅迫はしばしば効力を持つ。
だからこそ警察官は逮捕の義務が課せられているわけだ。
逮捕状が出ていることもあり、同僚はジャッキーの逮捕を判断した。
「誰が大人しく捕まるかよ!」
ジャッキーは銃を取り出すと、同僚に向けて発砲し始める。
それは咄嗟の出来事だった。
犯人が武器を携えていない、武器と思われる物をを取り出そうとしていない時に、警察官は致死性実力行使(射撃)はできない。
執行実包で射撃が出来るのは、相手から致死性の攻撃を受けた、または攻撃を受けてることが当然に判断される状況において。
法律と裁判所はそのように定めているが、現場では両者の境界線は1秒か2秒、ほんの一瞬の幅しかない。
ルクレール巡査がホルスターから銃を抜き、被疑者に向けて構えると、ジャッキーは銃を捨てて投降した。
素早く被疑者を抑えこみ、後ろ手に手錠をかける。
弾は幸運にも同僚には当たらなかった、ジャッキーはこの事に感謝すべきだろう。
公務中の警察官を殺害した者は州刑法第190条2 (7)の定めにより一級殺人になる。
最高で死刑が課せられるが、殺人未遂なら死刑はない。
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「ディスパッチより各ユニット、侵入盗進行中。現場はデイビス。対応可能なユニットは応答されたし」
「1-L-18、デイビスへ向かう」」
闇の帳が街を覆う頃、侵入盗の通報が911受理台に響く。
警察担当のオペレーターは通報者に落ち着いた声で話しかける。
「あなたから犯人は見えますか?」「どこか隠れるところはありますか?」「身を安全な所に潜めて、見つからないようにして」
オペレーターの任務は、一つは通報者から現場や状況に関する情報を得ること、もう一つは通報者の安全を確保する上での助言をすること。
その為には通報者には冷静になってもらいたい。
これを達成する最大の武器は落ち着いた声である。
彼らは、彼女らは、その声で初動対応と捜査を助け、人の命を救う。
「A-33、L-18を支援されたし」
ディスパッチは1-A-33に、ルクレール巡査を支援するよう指令を出した。
侵入盗は武装している可能性が高い、単独で対処するのは危険だ。
可能な限りバックアップを受け、集団で事態に対処すること。
今回に限らず多くの事件において、警察官が心すべきことである。
「L-18、Code 6」
「ディスパッチ了解」
現場は市南部の住宅地。
真っ当に生きようとする者にとって、ここは豊かさとは無縁の地区である。
この地区で金を持っているのは、ギャングや薬物の売人など、法令順守とは無縁の者ばかり。
善良な市民は、お世辞にも高いとは言えない賃金で一生懸命働き、自分を、家族を養っている。
良い教育や就業にありつけた少数者は、多少不動産価格が高くても安心して暮らせる街の北部へ移り住む。
せめてこの地区の慣習に縛られずに生きたい、それが自由ってものだろう。
だからルクレール巡査は警察官になった。
初任年収は6万ドル近く、大した取り得もない高卒の彼にとっては上等すぎる給料と言える。
それと引き換えに命懸けで市民を守る・・・今はこの契約を果たす時だ。
「お巡りさん、来てくれてありがとう」
住人は安堵で緩んだ顔と目に涙を浮かべ、ルクレール巡査へ駆け寄ってきた。
この制服を見ただけで憎悪の感情が沸き起こる人もいるが、皆がそういうわけじゃない。
特に犯罪の被害者にとっては、自分を守ってくれる盾の証。
つい先ほどまで苛まれていた恐怖を解き、死の淵から引き上げる命綱なのだ。
「少し前に帰宅して鍵を開けようとしたの」
「そうしたら鍵が開いてたんです!壊されてて」
「最初は何がなんだか分からなかったけど、ドアを少し開けて除いて見たら…」
「家の中で誰かがゴソゴソと動いている音が聞こえたのよ」
「私怖くなっちゃって、すぐに逃げだして911に電話したんです。」
「私は1人暮らしだから、誰も家にいるはずがないのよ
お巡りさん、きっと誰かが家に入りこんだんだわ!」
「お願い、中を見てきて。私怖くてたまらわないわ」
「分かりました。応援の警察官がきたら、直ぐに中を確認します」
1人暮らしで、いるはずの無い人間の気配。
住民の恐怖は想像に難くない。
バックアップと合流してから屋内に進入して中を確認、不法侵入者がいれば逮捕する。
「A-33 Code 6」
応援が到着した。
これで中を捜索することができる。
ドアを開け、被害者の家屋内の捜索を開始。
ドアエントリーは、勢いよく踏みこむダイナミックエントリーにおいては、入り口付近で立ち止まらず一気に中に入る。
こっそりと入るステルスエントリーにおいては、なるべく物音を立てないように気をつける。
SWATでなくても、警察官なら覚えておくべき事柄だ。
中に入るが、人影らしきものは見当たらない。
手前から一つ一つのドアを開けて確認し、異常がないかを確認していく。
「警察だ!腹ばいになれ!両手を見せるんだ!早く!」
意外にもあっけなく侵入犯は見つかった。
一番手前のドア、洗面所の中に隠れていたのだ。
彼は逮捕に逆らうこともなく、ルクレール巡査の指示に従った。
警察官にとっては手強い相手ではない、だが被害者にとって彼は恐怖を与える存在だ。
捕まえることが出来て良かった。
「どうもありがとう、お巡りさん」
被疑者を逮捕して署に戻るルクレール巡査に、被害者はそう声をかけた。
警察官になって以来、人から感謝されたり褒めてもらうことを期待しているわけではない。
卒配後の訓練を担当した先任巡査がそう教えてくれたし、彼自身の経験からも身に染みていたからだ。
だが当たり前だが、感謝されて悪い気はしない。
被害者はホッとした様子だが、これからしばらくは大変だろう。
犯人が捕まったとは言え、不意に不安がよぎる事があるかもしれない。
犯罪の被害者になるとはそういうことだ。
侵入盗の被疑者は留置場に囚われの身となった。
これから地方検事補が公訴手続きを取るが、間違いなく大陪審は公訴を認めるだろうし、刑事裁判では有罪となるであろう。
侵入盗は州刑法第459条、第460条及び第461条の定めにより一級侵入罪となり、州刑務所で2年、4年又は6年の懲役刑になる。
他人の家に侵入したことに対する、州刑法からの返礼だ。
今回もまた、ルクレール巡査は6万ドルの契約を守ることができた。
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「ディスパッチより各ユニット、何らかの事案が発生した模様。現場はストロベリー、詳細は不明」
「1-L-18、受令」
「ディスパッチ了解、事故・受傷に注意されたし」
Unknown Troubleは名前の通り、事案の詳細が一切不明である。
現場に到着して確認して見るまでは、何がどうなっているのかが分からない。
1-L-18勤務についていたカズ・ルクレール巡査が現場へと向かう。
「1-L-18、歩道で倒れている男性を発見」
歩道に倒れていた男性を発見したが、息をしている様子は無い。
不審死は全て殺人(187、カリフォルニア州刑法第187条)を疑う。
刑事には現場確保を指示された。
「銃で撃たれている、争った形跡はないな
遺体がどのくらいの時間、ここに置かれていたかは分からない」
刑事は遺体を見て、特に感情を込めることも無く言った。
経験豊富な警察官は、数知れない遺体を目にすることになる。
パトロールの巡査ですらそうだ、殺人課の刑事なら尚更だろう。
遺体となった人に思いを巡らすことはないし、巡らすことは避けた方が良い。
時々、被害者や遺族に深く感情移入する警察官もいる。
その人たちは優しい人間なのだが、それ故に自身の心の安寧が保て無くなる。
「遺体が見つかったのはここか?君が通報した巡査だな」
「検視官、遺体はここです」
ルクレール巡査が無線で検視官を呼ぶと、郡検視局から2名の検視官がやってきた。
彼らもまた、数え切れないほどの遺体に接してきた。
警察官と同じ、検視官も職務を超えて遺体に深入りすることはない。
彼らは死体の状況を確認し、裁判で証拠とできるだけの資料を作る。
いずれ被疑者が逮捕された時、検事補が大陪審を納得させて公訴し、陪審員を納得させて有罪を勝ち取る資料を。
検視官のフラッシュが遺体をを照らす。
骸を横たえる被害者は、生前に光を浴びることがあったのだろうか?。
だがその考えを巡らすことは避けた方が良い。
被害者に感情移入して精神の安定を崩すと、彼自身がバッジを失うことになる。
「腹減ったなぁ、何でも良いからガっつきたいよ」
まるで運動後のような軽い会話を交わしながら、検視官たちは去って行った。
市民は不謹慎だと批判するだろうか?
だがそのくらいの図太さがなければ、欲望と悪意が蠢く都会の検視官は務まらない。
後は刑事と検視局、検事補の仕事だ。
巡査がすべき事は終わった。
ルクレール巡査は指令室にCode 4を通知した。
Code 4・・・遺体発見現場で警察官がそうコールする遥か前に、誰も何もできなかったのか?
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制作したのはStealth22氏である。
Code 3 Callouts
ダウンロードして解凍するとRAGENativeUI.dllとStealth.common.dllという二つのファイル、またLSPDFRとPluginsという二つのフォルダが入っている。
これをそのままゲームフォルダにコピーすれば、必要なフォルダに必要なファイルが全てインストールされる。
RAGENativeUIはしばしばアップデートされているので、最新版はここでチェック。
これをそのままゲームフォルダにコピーすれば、必要なフォルダに必要なファイルが全てインストールされる。
RAGENativeUIはしばしばアップデートされているので、最新版はここでチェック。
ゲームフォルダの表記は割愛。
┏ RangeNatibeUI.dll (RAGEを使ったUI追加プラグイン)
┣ Stealth.common.dll (Stealth22独自のライブラリ)
┣ plugins
┃ ┗ lspdfr
┃ ┣ Code 3 Callouts.dll (プラグイン本体)
┃ ┗ Code 3 Callouts.ini (構成設定)
┗ lsdpdfr
┗ Police Scanner
┗ Code 3 Audio (Code 3 Calloutsが使用する音声ファイルが入ったフォルダ)
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┏ RangeNatibeUI.dll (RAGEを使ったUI追加プラグイン)
┣ Stealth.common.dll (Stealth22独自のライブラリ)
┣ plugins
┃ ┗ lspdfr
┃ ┣ Code 3 Callouts.dll (プラグイン本体)
┃ ┗ Code 3 Callouts.ini (構成設定)
┗ lsdpdfr
┗ Police Scanner
┗ Code 3 Audio (Code 3 Calloutsが使用する音声ファイルが入ったフォルダ)
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入力 | 効果 |
---|---|
F9 | Code 3 Calloutsのメニューを開く。 |
カーソル | メニューでの項目選択。 |
Enter | メニューで選択した項目を実行。 |
Y | 現場にいる人たちに話を聞く。 |
Ctrl+Y | 今の事件への対処を終了する。 |
Ctrl+T | 他の人を自分に同行させる。 |
Ctrl+E | 侵入盗事案に対応する際に、当該家屋に出入りする。 |
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この項目は基本的な動作設定に関するもの。
説明には"1-Adam-12 easter egg intro"とあるので、特捜隊アダム12に関したIntroが流れるのかも。
管理人はTrueにしたことがない。
コールサインの法則に基づいたもので、UnitDivisionは所属部隊、UnitTypeが部隊種別、UnitBeatは担当地区を意味する符号である。
Adamはフォネティックコードなので、Aなどと書かずフォネティックコードで記す。
初期設定は特捜隊アダム12と同じ1-Adam-12になっている。
特にこだわりがなければそのままでも良いが、1人で行動するならLincoln、他のプラグイン・スクリプトを使って相棒をつけるならAdamなどとすればリアルさが増す。
コールサインとして使用できるのは、先述のCode 3 Audioに含まれている.wavファイルが対応したもの。
Divは01〜10、UnitTypeはAdam〜Zebraまでの全て、UnitBeatは01〜24が使用できる。
クーパー巡査とシャーマン巡査(Adam-46)、テイラー巡査とザバラ巡査(13-Xray-13)、フッカー巡査部長とロマノ巡査(Adam-30)、などを気取るのは今のところ無理なようだ。
もし自分のキャラ設定がLSPD巡査部長で、現場監督者(Field Supervisor)なのであれば、担当地区番号は10または20にした方が良い。
元ネタ警察の現場監督者は、下一桁がゼロの地区番号が割り当てられる。
Trueで有効、Falseで無効になり、初期設定では有効になっている。
カーチェイスや銃撃戦の最中でも確認してきて、放ったらかしにすると再度確認してくるため、ウザいと思ったらFalseに
ゲーム内時間ではなく現実での時間を書きこむ。
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PlayAdam12Intro=FalsePlayAdam12Introを利用したい場合は、FalseをTrueに書き換える。
説明には"1-Adam-12 easter egg intro"とあるので、特捜隊アダム12に関したIntroが流れるのかも。
管理人はTrueにしたことがない。
UnitDivision=DIV_01Code 3 Calloutsの無線呼出しにおいて、自身に割り当てられるコールサインを決める。
UnitType=ADAM
UnitBeat=BEAT_12
コールサインの法則に基づいたもので、UnitDivisionは所属部隊、UnitTypeが部隊種別、UnitBeatは担当地区を意味する符号である。
Adamはフォネティックコードなので、Aなどと書かずフォネティックコードで記す。
初期設定は特捜隊アダム12と同じ1-Adam-12になっている。
特にこだわりがなければそのままでも良いが、1人で行動するならLincoln、他のプラグイン・スクリプトを使って相棒をつけるならAdamなどとすればリアルさが増す。
コールサインとして使用できるのは、先述のCode 3 Audioに含まれている.wavファイルが対応したもの。
Divは01〜10、UnitTypeはAdam〜Zebraまでの全て、UnitBeatは01〜24が使用できる。
クーパー巡査とシャーマン巡査(Adam-46)、テイラー巡査とザバラ巡査(13-Xray-13)、フッカー巡査部長とロマノ巡査(Adam-30)、などを気取るのは今のところ無理なようだ。
もし自分のキャラ設定がLSPD巡査部長で、現場監督者(Field Supervisor)なのであれば、担当地区番号は10または20にした方が良い。
元ネタ警察の現場監督者は、下一桁がゼロの地区番号が割り当てられる。
EnableDispatchStatusCheck=True勤務中にディスパッチ(通信指令室)が自分の状況確認をしてくるのを有効とするかどうかの設定。
Trueで有効、Falseで無効になり、初期設定では有効になっている。
カーチェイスや銃撃戦の最中でも確認してきて、放ったらかしにすると再度確認してくるため、ウザいと思ったらFalseに
MinTimeBetweenStatusChecks=30ディスパッチが状況確認をしてくる、勤務開始からの経過時間を設定するもので単位は分。
MaxTimeBetweenStatusChecks=60
ゲーム内時間ではなく現実での時間を書きこむ。
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Assault=Trueどの無線呼出しを有効/無効にするかの設定。
BackupDomestic=True
Burglary=True
HitAndRun=True
IntoxicatedPerson=True
PersonWithWeapon=True
ImpairedDriver=True
PoliceImpersonator=True
RoadRage=True
UnknownTrouble=True
初期設定では全てが有効になっている。
無線呼出しの種類は次の通り。
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InteractionMenu=F9 (Code 3 Calloutsメニューを開く)キーの割り当てを変更するもの。
InteractionMenuMod=None (↑の修飾キー)
EndCallout=Y (今の通報への対処を終了)
EndCalloutMod=ControlKey (↑の修飾キー)
Speak=Y (他の警察官や通報者、被疑者と話す)
AskToFollow=T (私についてきて)
AskToFollowMod=ControlKey (↑の修飾キー)
StatusRadioResponseOK=None (ディスパッチの状況確認に「大丈夫」返信するショートカットキー)
StatusRadioResponseOKMod=None (↑の修飾キー)
StatusRadioResponseHelpMe=None (状況確認に「助けが要る」と返答する際のショートカットキー)
StatusRadioResponseHelpMeMod=None (↑の修飾キー)
割り当てられるキーとその表記方法はこちらを参照のこと。
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この項目は通報ではなく、街角でランダムに発生する事件について設定するものである。
初期設定は発生させるのtrue、発生させない場合はFalseへ変更。
初期設定は表示するTrue、表示しない場合はFalseへ変更。
初期設定は通報してくるTrue、通報しない場合はFalseに変更。
Trueの場合はディスパッチから「どこそこでこんな事件がおきている」という通知が来る。
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AmbientEventsEnabled=Trueランダム事件が発生するかどうかの設定。
初期設定は発生させるのtrue、発生させない場合はFalseへ変更。
AmbientPedBlipsEnabled=True街角イベントが発生した時に、被疑者や被疑者をブリップでレーダーマップに表示するかどうかの設定。
初期設定は表示するTrue、表示しない場合はFalseへ変更。
MinTimeBetweenAmbientEvents=300ランダム事件が発生する時間の間隔を設定するもので、単位は秒、初期設定は300秒〜600秒になっている。
MaxTimeBetweenAmbientEvents=600
CitizensCall911ForAmbientEvents=True市民がランダム事件を911に通報するかどうかの設定。
初期設定は通報してくるTrue、通報しない場合はFalseに変更。
Trueの場合はディスパッチから「どこそこでこんな事件がおきている」という通知が来る。
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「ディスパッチより各ユニット、近親者間暴力事案に対処中の警察官から支援要請
現場はマリエータハイツ
対応可能なユニットはCode 2で、先着の警察官を支援されたし」
「1-L-18了解。Code 2で対応する」
近親者間暴力に先着の警察官が対処しているが、その警察官から支援要請があったとのこと。
現場へ向かい支援を行わなければならない。
1-L-18の勤務についていたケイト・ホーキングス巡査は、パトカーをマリエータハイツへと走らせる。
「ホーキングス!こっちだ!
来てくれて助かったよ、相棒から話を聞いてくれ」
現場に到着すると、先着の警察官が声をかけてくる。
先着はAdamユニットなので2人おり、そのうちの片方からまずは事情を聞く。
Yキーを押して話を聞こう。
「何があったの?」
「こっちはジャックで、あっちはジェイミー。2人で争っていたんで止めに入ったんだ」
画面下のメッセージで状況が説明される。
「2人の個人データを端末で検索してくれないか?
フルネームはジャック・ブラックウォールとジェイミー・ニヤンだ」
「了解」
二人は被疑者の対応に忙しい。
彼らの代わりにパトカーの端末で被疑者の情報を検索しよう。
「えーっと…逮捕状は出ていないみたいね」
Computer+を導入していると、Call Detailsに被疑者のフルネームが表示される。
名前を入力してSearchを検索すると結果が表示される。
今回の被疑者は逮捕状が無かったが、場合によっては逮捕状が出ている場合もある。
「ホーキングス、ありがとう」
先ほどの警察官に近づきCtrl+Eを押すと、端末での検索結果を伝える。
「ジャック、一体何があったんだ、君が浮気したのか」
「ジェイミーがそれを見つけ、ひどく動揺したとか」
どうやらジャックの浮気を見つけたジェイミーが怒り、喧嘩に発展したようだ。
こう言う時にどっちが悪い、本来はどっちに責任がある、という発想に拘ってはいけない。
警察官が拘るべきは、それが州刑法や各種法令に反した行いだったかどうかである。
法に基づいて違法性が阻却される場合を除き、あらゆる暴力行為を刑法は認めていない。
そして警察官は暴力を防止し、また暴力に及んだ者に対し刑事訴訟の手続きを取るのが務めである。
「浮気が悪いから責任を取れ、私の怒りを受け止めろ」・・・それは民事裁判で争うべきことだ。
この争いに腕力や銃を持ち出してはならないし、警察官は暴力で争う者を見過ごしてはならない。
「君達はお互いが冷静になるようにするべきだと思うね」
このプラグインでは警察官は仲裁という立場とった、もしかしたら喧嘩はしたものの暴力は無かったのかも知れない。
実際の警察業務においては、警察官がドメスティック・バイオレンス(DV)を認知した場合、加害者(先に暴力を振るった方)を必ず逮捕する。
カリフォルニア州の規定によれば、DVとは以下の行為である。
近親者(婚姻、同居、デートを行う間柄など関係を持つ)の間において、次のような虐待が行われること。
1:故意又は未必の故意により、身体的な危害を加えたり、傷つけようとすること
2:性的暴力
3:害を加える行為を仄めかし、合理的に考えて相手を恐怖させる言動をとること
4:相手に対する嫌がらせ、ストーキング、威嚇、殴る、その他安寧を脅かすような行為をし、若しくは相手の財物を破壊すること
上記に該当するのがDVであり、他の州でも同様の規定がある。
「そうですね、お巡りさんの言う通りにします」
ジャックは提案を聞き入れた。
「私もそれで良いよ!だけどジャック!私の弁護士が話を聞きに行くからね!」
そう、ジェイミーは怒りを民事裁判で晴らさなければならない。
誰もが分かっているはずなのに、怒りを暴力で晴らそうとする者は絶えず、刑事訴訟の列は途絶えることがない。
「1-L-18、Code 4」
ホーキングス巡査はCode 4を指令室に伝えた。
だが彼女が警察を退職するその日まで、彼女自身にCode 4は来ない。
今日は何回、明日は何回、彼女はCode 4と言うのだろうか?。
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「彼らに逮捕状が出ていないか、調べてくれる」
「分かった、すぐに調べよう」
この日1-L-18についていたルクレール巡査は、近親者間暴力に対応中の警察官を支援するよう、ディスパッチから指令を受けた。
近親者間暴力を振るう者は、しばしば他の犯罪にも手を染めていることがある。
もちろん先入観で決め付けるのは禁物だ、不当な法執行を誘発してしまう。
だからこそパトカーには便利な機械がついていて、最近はタブレット端末を用いる警察もあるのだ。
「便利な世の中になったよな、俺は使いこなすのがやっとだったが」
ある警察のパーティーで、ルクレール巡査と世間話をした初老の退役警察官は、車載端末についてそう言っていた。
彼らが若手だった頃、通信端末と言えば音声通信の車載無線機と携帯無線機だけだった。
それより昔ともなれば無線機は車載のものだけで、徒歩の警察官は街頭警察電話で本部とやり取りしていたそうだ。
今や様々なデータ端末があり、誰もが携帯電話やスマートフォンを持ち歩く時代。
街頭警察電話は古き佳き日々を偲ぶアンティークとして、静かな余生を過ごしている。
その便利な機械を使えば、重要な情報は正確に把握することができる。
被疑者の氏名はジャッキー・ジョーンズとケリー・バーベラ。
便利な機械に尋ねれば、警察が把握している情報を全て教えてくれる。
「ジャッキーには逮捕状がでているな」
どこかの州で逮捕状がでれば、情報は連邦の犯罪情報センターに登録され、全米の警察官が端末から検索することが可能だ。
犯罪者が州内の他の町に逃げても地元の警察や保安官に逮捕され、州機関身柄が移管された後、州が逮捕状が出ている場所まで移送してくれる。
他の州に逃げても同じ、連邦保安官が逮捕状の出た州まで運んでくれる。
アメリカは連邦国家だが、州の独立の重んじて犯罪者を野放しにするほど、他州の法と正義に無関心なんてことはない。
そもそも犯罪者は州境なんて関係ないじゃないか!だから警察もそれに合わせているのだ。
ケリー・バーベラには逮捕状が出ていない。
今回の近親者間暴力がどうであれ、ジャッキー・ジョーンズはいずれにせよ逮捕というわけだ。
「もっと酷い争いになりそうね」
先んじて事案に対処していた同僚は、そう懸念を示した。
単に逮捕状があるかどうかだけではなく、この暴力がさらに次の段階に行くことを彼女は懸念している。
若手からベテランまで、警察官は少なからずそういう事例を目にしている。
「私達に手を引かせるよう、ジャッキーはケリーを脅すかも知れない」
同僚は現実的な懸念をルクレール巡査に示した。
近親者間暴力は夫婦や恋人、血縁者間で起きるだけに、被害者は被疑者を元々庇う傾向がある。
加えて、日常的な暴力で被害者は抑圧されており、被疑者の脅迫はしばしば効力を持つ。
だからこそ警察官は逮捕の義務が課せられているわけだ。
逮捕状が出ていることもあり、同僚はジャッキーの逮捕を判断した。
「誰が大人しく捕まるかよ!」
ジャッキーは銃を取り出すと、同僚に向けて発砲し始める。
それは咄嗟の出来事だった。
犯人が武器を携えていない、武器と思われる物をを取り出そうとしていない時に、警察官は致死性実力行使(射撃)はできない。
執行実包で射撃が出来るのは、相手から致死性の攻撃を受けた、または攻撃を受けてることが当然に判断される状況において。
法律と裁判所はそのように定めているが、現場では両者の境界線は1秒か2秒、ほんの一瞬の幅しかない。
ルクレール巡査がホルスターから銃を抜き、被疑者に向けて構えると、ジャッキーは銃を捨てて投降した。
素早く被疑者を抑えこみ、後ろ手に手錠をかける。
弾は幸運にも同僚には当たらなかった、ジャッキーはこの事に感謝すべきだろう。
公務中の警察官を殺害した者は州刑法第190条2 (7)の定めにより一級殺人になる。
最高で死刑が課せられるが、殺人未遂なら死刑はない。
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「ディスパッチより各ユニット、侵入盗進行中。現場はデイビス。対応可能なユニットは応答されたし」
「1-L-18、デイビスへ向かう」」
闇の帳が街を覆う頃、侵入盗の通報が911受理台に響く。
警察担当のオペレーターは通報者に落ち着いた声で話しかける。
「あなたから犯人は見えますか?」「どこか隠れるところはありますか?」「身を安全な所に潜めて、見つからないようにして」
オペレーターの任務は、一つは通報者から現場や状況に関する情報を得ること、もう一つは通報者の安全を確保する上での助言をすること。
その為には通報者には冷静になってもらいたい。
これを達成する最大の武器は落ち着いた声である。
彼らは、彼女らは、その声で初動対応と捜査を助け、人の命を救う。
「A-33、L-18を支援されたし」
ディスパッチは1-A-33に、ルクレール巡査を支援するよう指令を出した。
侵入盗は武装している可能性が高い、単独で対処するのは危険だ。
可能な限りバックアップを受け、集団で事態に対処すること。
今回に限らず多くの事件において、警察官が心すべきことである。
「L-18、Code 6」
「ディスパッチ了解」
現場は市南部の住宅地。
真っ当に生きようとする者にとって、ここは豊かさとは無縁の地区である。
この地区で金を持っているのは、ギャングや薬物の売人など、法令順守とは無縁の者ばかり。
善良な市民は、お世辞にも高いとは言えない賃金で一生懸命働き、自分を、家族を養っている。
良い教育や就業にありつけた少数者は、多少不動産価格が高くても安心して暮らせる街の北部へ移り住む。
せめてこの地区の慣習に縛られずに生きたい、それが自由ってものだろう。
だからルクレール巡査は警察官になった。
初任年収は6万ドル近く、大した取り得もない高卒の彼にとっては上等すぎる給料と言える。
それと引き換えに命懸けで市民を守る・・・今はこの契約を果たす時だ。
「お巡りさん、来てくれてありがとう」
住人は安堵で緩んだ顔と目に涙を浮かべ、ルクレール巡査へ駆け寄ってきた。
この制服を見ただけで憎悪の感情が沸き起こる人もいるが、皆がそういうわけじゃない。
特に犯罪の被害者にとっては、自分を守ってくれる盾の証。
つい先ほどまで苛まれていた恐怖を解き、死の淵から引き上げる命綱なのだ。
「少し前に帰宅して鍵を開けようとしたの」
「そうしたら鍵が開いてたんです!壊されてて」
「最初は何がなんだか分からなかったけど、ドアを少し開けて除いて見たら…」
「家の中で誰かがゴソゴソと動いている音が聞こえたのよ」
「私怖くなっちゃって、すぐに逃げだして911に電話したんです。」
「私は1人暮らしだから、誰も家にいるはずがないのよ
お巡りさん、きっと誰かが家に入りこんだんだわ!」
「お願い、中を見てきて。私怖くてたまらわないわ」
「分かりました。応援の警察官がきたら、直ぐに中を確認します」
1人暮らしで、いるはずの無い人間の気配。
住民の恐怖は想像に難くない。
バックアップと合流してから屋内に進入して中を確認、不法侵入者がいれば逮捕する。
「A-33 Code 6」
応援が到着した。
これで中を捜索することができる。
ドアを開け、被害者の家屋内の捜索を開始。
ドアエントリーは、勢いよく踏みこむダイナミックエントリーにおいては、入り口付近で立ち止まらず一気に中に入る。
こっそりと入るステルスエントリーにおいては、なるべく物音を立てないように気をつける。
SWATでなくても、警察官なら覚えておくべき事柄だ。
中に入るが、人影らしきものは見当たらない。
手前から一つ一つのドアを開けて確認し、異常がないかを確認していく。
「警察だ!腹ばいになれ!両手を見せるんだ!早く!」
意外にもあっけなく侵入犯は見つかった。
一番手前のドア、洗面所の中に隠れていたのだ。
彼は逮捕に逆らうこともなく、ルクレール巡査の指示に従った。
警察官にとっては手強い相手ではない、だが被害者にとって彼は恐怖を与える存在だ。
捕まえることが出来て良かった。
「どうもありがとう、お巡りさん」
被疑者を逮捕して署に戻るルクレール巡査に、被害者はそう声をかけた。
警察官になって以来、人から感謝されたり褒めてもらうことを期待しているわけではない。
卒配後の訓練を担当した先任巡査がそう教えてくれたし、彼自身の経験からも身に染みていたからだ。
だが当たり前だが、感謝されて悪い気はしない。
被害者はホッとした様子だが、これからしばらくは大変だろう。
犯人が捕まったとは言え、不意に不安がよぎる事があるかもしれない。
犯罪の被害者になるとはそういうことだ。
侵入盗の被疑者は留置場に囚われの身となった。
これから地方検事補が公訴手続きを取るが、間違いなく大陪審は公訴を認めるだろうし、刑事裁判では有罪となるであろう。
侵入盗は州刑法第459条、第460条及び第461条の定めにより一級侵入罪となり、州刑務所で2年、4年又は6年の懲役刑になる。
他人の家に侵入したことに対する、州刑法からの返礼だ。
今回もまた、ルクレール巡査は6万ドルの契約を守ることができた。
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「ディスパッチより各ユニット、何らかの事案が発生した模様。現場はストロベリー、詳細は不明」
「1-L-18、受令」
「ディスパッチ了解、事故・受傷に注意されたし」
Unknown Troubleは名前の通り、事案の詳細が一切不明である。
現場に到着して確認して見るまでは、何がどうなっているのかが分からない。
1-L-18勤務についていたカズ・ルクレール巡査が現場へと向かう。
「1-L-18、歩道で倒れている男性を発見」
歩道に倒れていた男性を発見したが、息をしている様子は無い。
不審死は全て殺人(187、カリフォルニア州刑法第187条)を疑う。
刑事には現場確保を指示された。
「銃で撃たれている、争った形跡はないな
遺体がどのくらいの時間、ここに置かれていたかは分からない」
刑事は遺体を見て、特に感情を込めることも無く言った。
経験豊富な警察官は、数知れない遺体を目にすることになる。
パトロールの巡査ですらそうだ、殺人課の刑事なら尚更だろう。
遺体となった人に思いを巡らすことはないし、巡らすことは避けた方が良い。
時々、被害者や遺族に深く感情移入する警察官もいる。
その人たちは優しい人間なのだが、それ故に自身の心の安寧が保て無くなる。
「遺体が見つかったのはここか?君が通報した巡査だな」
「検視官、遺体はここです」
ルクレール巡査が無線で検視官を呼ぶと、郡検視局から2名の検視官がやってきた。
彼らもまた、数え切れないほどの遺体に接してきた。
警察官と同じ、検視官も職務を超えて遺体に深入りすることはない。
彼らは死体の状況を確認し、裁判で証拠とできるだけの資料を作る。
いずれ被疑者が逮捕された時、検事補が大陪審を納得させて公訴し、陪審員を納得させて有罪を勝ち取る資料を。
検視官のフラッシュが遺体をを照らす。
骸を横たえる被害者は、生前に光を浴びることがあったのだろうか?。
だがその考えを巡らすことは避けた方が良い。
被害者に感情移入して精神の安定を崩すと、彼自身がバッジを失うことになる。
「腹減ったなぁ、何でも良いからガっつきたいよ」
まるで運動後のような軽い会話を交わしながら、検視官たちは去って行った。
市民は不謹慎だと批判するだろうか?
だがそのくらいの図太さがなければ、欲望と悪意が蠢く都会の検視官は務まらない。
後は刑事と検視局、検事補の仕事だ。
巡査がすべき事は終わった。
ルクレール巡査は指令室にCode 4を通知した。
Code 4・・・遺体発見現場で警察官がそうコールする遥か前に、誰も何もできなかったのか?
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