Grand Theft Auto V(GTAV)の警察プレイスクリプトMODであるLSPDFRの情報を日本語でまとめたものです。LSPDFRの導入、プレイ方法、関連プラグイン及びスクリプトなどについて解説していきます。

.metaファイルの編集にはnotepad++などのプログラム用テキストエディタを使用の事
この記事を読む前にCustom Backupbackup.xmlを読了のこと

CustomBackup.xmlはCustom Backupの応援部隊を設定しているファイル。
元々LSPDFRの応援部隊設定を改善する目的の追加プラグインなので、構文の書式や設定には共通点も多い。
ただ異なる幾つかあるので、それを理解して設定する事が必要となる。
以降はテキストエディタで当該ファイルを開き、見比べながら読み進める事をオススメする。

特徴

まずはbackup.xmlと比較しつつ特徴を大まかに説明しよう。

  1. 構文の階層は基本的に同じ。
  2. 出現地域の設定がより細かくなっている。
  3. VehicleSet(車両セット)単位で出現確率を設定できる。
  4. 車両の出現確率を数値で設定する。
  5. 追加メニューの表示設定ができる
  6. Custom Backup独自の特別応援部隊を編成できる
  7. 設定がない部隊はbackup.xmlの設定で出動する。

といったもの。
構文と階層が似ているので、backup.xmlを理解しているのならば、こちらを理解するのも難しくはない。
ただ所々事なる点があることから注意も要する。
以降はその要点を説明していく。

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構文例 〜 LocalPatrol 〜

では構文を見てみよう。
引用するのは87行目〜122行目、"LocalPatrol"のうち"Parks"の部分。
郊外の国立公園地域に出現する応援部隊を設定している。


backup.xml''と同じような構文だが、少し違うのがお分かり頂けるだろうか。
"<BackupRegion>""<BackupArea>"という、あちらにはない言葉がある。
先述の相違点とはこういった部分の事。
それでは相違点を中心に細かく見ていこう。

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出現地域の詳細設定

出現地域の詳細を設定しているのは"<BackupArea>"及び"<Area>"の部分。

だがその前に、一個上のインデントの"<BackupRegion>"を見て欲しい。
これは出現地域の区切りであり、中に後述の地域設定や車両セットを格納する。
注目すべきは"nickname="Parks""の記述。
"nickname"とは設定地域に任意でつける固有呼称なのだが、プログラムの動作にとって必須の記述ではない。
ただ説明書では"entry should specially nickname"、「特別なニックネームをつけるべきである」と述べられている。
理由はデバッグをした際に分かりやすくする為のとのこと。
またCustomBackup.xmlは出現地域を細かく設定できることから、構文を読んでいく上でもニックネームはあったほうが良いだろう。
引用文では"Park"としているが、これは該当地域が先述のように国立公園の部分であることから。
もしこの部隊を全ての地域で出現させるなら、"Everywhere"(どこでも)と名付けるのが良いだろう。

"<BackupArea>"はbackup.xmlにはない区切りで、詳細な地域設定を定めるためのもの。
この中に"<Area>"を格納し、応援部隊が出現する地域を細かに決めていく。

"<Area>"は個別の出現地域の設定で、言わば出現地域設定の本体部分。
"<Area>〜</Area>"で囲まれた中に地名を記述し、改行しながら必要なものを記述していく。
引用例にあるものだと、"CANNY"はラトン・キャニオン、"MTChil"はチリアド山、"CMSW"はチリアド山自然保護区の意味。
記述する地名はシステム上で認識されるもので、ゲーム中の表示名との対応はMOD付属のgta5-locations.xlsxに記載されている。
エクセル形式ファイルなので、Microsoft Office又はエクセルクローンのソフトで開こう。
設定するのが広域の場合、例えばLS市全域なら"LosSantos"、ブレイン郡全域なら"Blainecounty"になる。
マップ全域で出現させる場合は"_ALL_"というコマンドを入力する。


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車両セット

車両セットの設定について。

"<vehicleSet>"はbackup.xmlと同じものだが、こちらでは出現確率を"chance"で設定できるようになっている。
同一の部隊種別で同一の地域に複数の車両セットを設定できるのだが、車両セットで纏めて出現確率を操作できるのだ。
引用例においてはパークレンジャーと郡保安官の車両セットが組まれており、前者は"70"、後者は"30"に設定されている。
つまり"Park"地域でLocal Patrolの応援を要請した場合、70%の確率でパークレンジャーの、30%の確率で郡保安官の部隊がやってくる。
注意点は他の設定と同じく、車両セット出現確率の合計値が"100"を超えないようにすること。
確率設定をしない場合は、どちらの車両セットが選ばれるかはランダムとなる。

"<vehicles>""<vehicle>"の設定も基本的にはbackup.xmlと似たようなものだが、出現確率の設定方法が異なる。
こちらは数字を記述するようになっており、繰り返し記述によって操作するのではない。
注意点は同一の<vehicles>内での合計値が"100"を超えない用にする事。

"<ped>"の設定はbackup.xmlと同じ
服装指定で使えるコマンドも同じである。

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追加メニューへの表示設定

部隊種別に以下のような記述をすると、応援要請を追加メニュー側に表示させられる
14行目の"NooseAir"から引用しよう。

<NooseAir mainmenu="false">

こうするとこの応援要請は追加メニューの方に表示される。

変更例

ここからは変更例のご紹介。

Local Patrolにsheriff3を追加

Local Patrolにsheriff3を追加した例をご紹介する。
元々あった設定に改変を加えたものである。


設定地域はロスサントス郡とブレイン郡の全域で、これは最初からそうなっていた。
車両はsheriff、sheriff2、fbi、police4になっていたが、fbiとpolice4を消してsheriff3に書き換えた。
出現確率はsheriffが40%、sheriff2も40%、sheriff3が20%となっている。

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Local Airのヘリコプターをpolmavに

もう一つご紹介したいのは、Local Airの設定に関する部分。
まずは原文を御覧頂く。


"Parks"地域の航空支援設定だが、"<Vehicle>"の部分を見て欲しい。
"annihilator"が来るようになっている。
最初はこのファイルを編集することなくそのまま使っていたのだが、航空支援を呼ぶとただの犯罪者相手に攻撃型のヘリが出てくるので気になっていた。
上記のような設定だったために、annihilatorが現れて攻撃していたのだ。
そこで次の様な変更を加えた。


  • <vehicle>を<Vehicle livery="2">polmav</Vehicle>に変更
  • <NumPeds min="3" max="8" />を<NumPeds min="2" max="2" />に変更

これでpolmavで航空支援が行われるようになった。
そして変更作業を終えて気付いたのだが、単にこの部分を消せば簡単に修正できたのではないだろうか。
まぁ…これでも目的は達成できるから…

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特別応援部隊の編成

Custom Backupでは、337行目以降の"<CustomMenuEntries>"の構文内で車両セットを組むことで、特別応援部隊を編成することができる。
記述方法はこれまでと殆ど同じなのだが、専用の設定もある。
これまで説明してきた記述方法との相違点を中心に、特別応援部隊編成について説明していく。

特別応援部隊セットの構文例

特別応援部隊の設定に関わる構文を見てみよう。
該当個所は354行目〜369行目で、部隊種別"Police Bike"を設定する部分。


上記を見ると部隊を規定する構文は"<MenuEntry>"という枠の中で組まれているのが分かる。
このMenuEntryが通常部隊の部隊種別に相当する部分で、規定する部隊毎にこれを記述していく。
それ以外の部分は他の構文と同じなので、ここを理解すれば特別部隊の設定の仕方、また編集方法は容易に理解できる。

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name

では設定を見ていこう。
まずは"name"だが、これは文字通りその部隊の名前であり、メニューに表示される表記でもある。
名前は任意のものでよいので、分かり易い名前にしておこう。

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default_type

これはその部隊の基本的な種別を設定するもの。
以下の6種類の中から選んで記述する。

  • LocalPatrol:自治体警察(LSPD、LSSDなど)のパトロール隊
  • StatePatrol:サンアンドレアス・ハイウェイパトロール
  • LocalSWAT:自治体警察のSWAT
  • NooseSWAT:NOOSEのSWAT
  • LocalAir:自治体警察の航空隊
  • NooseAir:NOOSEの航空隊

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緊急種別

"Code2""Code3""Pursuit"の緊急性の規定。
"="に続く値を"true"にするとその緊急性で出動し、"false"に設定すると出動しない。
例えば"<code2="false" code3="true">"なら、code2では呼ぶ事はできないが、code3でなら呼べると言う具合。

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mainmenu

既に述べたものと同じで、メインメニューに表示するかどうかの設定。
表示する場合は"true"、表示しない場合は"false"にする。

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変更例

変更した記述例と、それに基づくプレイの様子が以下のもの。


"pursuit"でのみ登場する"Sheriff Pursuiter"という部隊。
sheriff3に乗った保安官代理で、"default_type""LocalPatrol"
ロスサントス郡とブレイン郡で出現するようになっている。
この部隊設定に基づいたプレイが以下の動画である。
管理人のプレイ環境の問題で動画がカクつく点はご容赦願いたい。


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