LSPD:First Response まとめサイト - ヘリの操縦

この記事ではGTA5のヘリの操縦について説明していく。
航空隊になる為に、先ずはヘリの操縦を再確認しようと言うわけだ。
手動操縦を前提とした記事なので、VAutodriveなどを使いこなししている人は読み飛ばして構わない。

目次

ヘリはどうやって飛ぶのか?

GTA5のヘリは実機の機動をある程度シミュレートしている。
それは今日的フライトシミュレータのリアルさには遥か及ばないものの、20年〜25年前のフライトシムに勝るとも劣らないものだ。
つまりGTA5のヘリを飛ばすには、昔のフライトシムで遊ぶ程度には飛行原理について知っておく必要があるということ。
そこでヘリが飛ぶ原理をおおまかにだが確認しておこう。

ヘリコプターは何故空中に浮くのか。これは通常の飛行機(固定翼機)と同じく、翼の周囲を空気が流れる時に発生する揚力を利用している。固定翼機との違いは、ヘリが翼を回転させる事で空気の流れを作り出している事。日本語で「回転翼機」と呼ばれる所以である。
翼(ローター)がエンジンの軸出力で回されると周囲に空気の流れが生じ揚力ができる。機体にかかる重力よりも強い揚力が発生すると上昇、釣り合うとその高さで高度が維持される。翼がグルグル回って揚力が生じるので、固定翼機と違い空中で静止する事もできる(ホバリング)。
ヘリは進む力(推進力)もローターから得ている。ローターの角度を変える事で揚力の向きを変え、それによって進む力を得ているわけだ。但し一点問題がある。揚力を推進力に利用すると、機体を持ち上げる揚力の一部がそちらに振り分けられるため、出力が同じなら持ち上げる力が不足してしまう。つまり高度が下がってしまうのだ。これではいつか地面にぶつかってしまう。
では高度を維持しつつ前進するにはどうしたら良いか。揚力を推進に割く分だけ出力を増やしてやれば良い。出力を上げれば揚力も大きくなるので、推進に一部を回しても高度が維持される。これでヘリコプターは高度を維持して飛ぶ事ができるのだ。

実際のヘリコプターの操縦ではもっと色々な要素があるのだが、GTA5においてはこれを知っておくだけで十分である。
「前進に利用する分だけ出力を足す」と覚えておこう。

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オートローテーション

通常の飛行ではあまり利用する事はないが、GTA5で再現されているものとしてオートローテーションがある。
オートローテーションはローターへの軸出力がなくなった際、空気の力でローターが回される事で揚力が発生し、降下率を緩やかにするというもの。
これは竹とんぼが回転しながらゆっくり落ちてくる時と同じ原理のものであり、自然界でも一部の植物の種子がこの原理を利用して飛んでいる。
これによってヘリはエンジンに異常が発生し停止した場合でも、墜落を避け着地する事ができる。
ヘリの操縦免許取得においては、オートローテーションによる降下・着地は必須技能となっている。

陸上自衛隊明野駐屯地で行われた、幹部操縦課程の試験が撮影された動画。オートローテーションは3:20あたりから。試験では実際にエンジンを止めるわけではなく、動力伝達を遮断してオートローテーションで降下を行う。

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動画で確認

GTA5でのヘリの動きを動画で確認しよう。

実際のゲーム中での動き。簡素ではあるがヘリの飛び方をシミュレートしている。出力調整をせずにただ前進すると高度が下がってしまうが、これは先述のような理由による。ヘリを思い通りに飛ばすには、進む方向と速度と同時に出力を調整しなければならない。オートローテーションの様子も最後の方に収録してあるが、実機の操縦免許技能試験であのようにガシャンと降ろすと失格になる。

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