しかしただ単に
"Adam"と言っただけではどのパトカーなのかが分からない、大きな警察機関には多数のパトカーがいるのだから。
そこで担当管轄などに分けて個別の符号を割り振り、各パトカー・部隊を認識できるようにしている。
一例として
77丁目警察署のパトカー担当地区の事例を見て見る。
この地図で黄土色で色付けされている部分は77丁目警察署の管轄。
管轄は青線でさらに細かい区画に分けられているが、この区画が同署に所属する
"Adam" 各車の担当地区となる。
そして
12A31、
12A51 というのは各パトカーの無線符号。
この無線符号の意味は次の通り。
- 12:77丁目警察署の符号
- A :通常のパトカーを意味する部隊種別符号
- 31:担当地区の符号。
つまりコールサインは
「所轄署や所属部隊の個別符号 + 部隊種別 + 各担当を意味する符号」 という構成で成り立っているのが分かる。
よって
12A31 と言えば、それは77丁目警察署の31地区担当の通常パトカーであると識別できるわけだ。
LAPDの全ての部隊がこの法則に当てはまるわけではなく、警察本部長は
"Staff 1" 、先述の77丁目警察署が所属する南方面本部の本部長は
"Staff 6" という固有符号が割り当てられている。