CustomBackupMenuKey=Spaceカスタムバックアップのメニューを開閉するキーの設定。
CustomBackupModifier=LControlKey
OverrideLSPDFRBackup=falseLSPDFR標準のバックアップメニューにオーバーライド(優先)してこちらが表示されるかの設定。
CustomBackupControllerButton=DPadRightコントローラで開く時の操作。
CustomBackupControllerModifier=None
DebugKey=D5CustomBackup.xmlの構文を確認しデバッグを行う。
UseCustomCode2=true支援部隊がCode 2とCode 3をそれぞれ使うかの設定。
UseCustomCode3=true
PlayAudio=true支援要請を出した際に、それに関する無線音声が流れるかの設定。
Code2Response = ARRIVAL支援部隊がCode 2でやってくる際の、警光灯やサイレンの使用に関する設定。
UseArrestManager = trueAlbo1125製プラグインのArrest Managerを使用しているかの設定。
SuspectTransportMainMenu = false逮捕した被疑者の移送要請を、メインメニューの中に表示するか、それともオプション扱いサブメニューに表示するかの設定。
UseBetterEMS = true同じ制作者によるBetter EMSを使用しているかの設定。
ZoneInfo = trueバックアップメニューにZone Infoという項目が表示され、現在地の地域名を確認できるようにするかの設定。
DismissDistance = 250支援で派遣されてきた人物から、プレイヤーが何メートル離れたら撤収するかの設定。
DismissTime = 30撤収が始まるまでの時間を秒数で設定する。
WaitToDismissUntilPulloverFinished = trueプレイヤーが交通取締を行うにあたって警察の支援部隊を呼んだ際、その取締りが終了するまで警察官が現場に留まるかどうかの設定。
StandardIssue = WEAPON_PISTOL基本的な武器について設定するもので、標準設定はピストル。
DrawMethod = RANDOM警察官が武器を取り出す際、どの武器を選択するかの設定。
Code 2及びCode 3の支援要請メニューで、白い文字が呼び出しを行えるもの、灰色はできないもの。Code 2とCode 3の切替えはResponse Typeを選び、カーソルキー左右で切り替える。 緊急性のあるCode 3と、緊急性の低いCode 2では呼び出せる部隊が異なるのが分かる。SWATはCode 3のみで呼び出せることが可能。State PatrolとPolice Bikeの違いは、使用される警察車両と部隊種別の違い。前者は"s_m_y_hwaycop_01"(ハイウェイパトロールのPED)が使用する車両がランダムで選ばれる。通常は白バイか覆面パトカーだが、SAHP用のパトカーMODを追加していた場合はそれも使用する。後者は白バイ限定の特別応援部隊で、CustomBackup.xmlで設定されたPED(初期設定はhwaycop_01)でやってくる。 設定の詳細はCustomBackup.xmlの記事を参照。 | |
メインメニューのAdditional Optionsを実行すると、これらのサブメニューが表示される。やはりCode 2とCode 3では選べるものに違いがあり、Code 2ではRiot Truckを選ぶことが出来ない。また、設定で"SuspectTransportMainMenu = false"にしてあると、被疑者移送要請はここから行うことになる。 | |
「ディスパッチより全ユニット、サンディ海岸で偽装警察官の通報有り 付近の対応可能なユニットは応答されたし」 「1-X-18、サンディ海岸了解」 警察官になりたかったのに適わなかったのか、それとも他人を脅すのに都合が良いからなのか。まぁ動機は色々だろうが、ともかく警察官に成りすます奴は現に存在する。ゲームでは物足りないのだろうか?。被服やバッジ、身分詐称等により、自身が司法警察職員であると他人に誤認にさせた者は、州刑法第538条(d)の規定により郡刑務所に6ヶ月以下の懲役、若しくは$2,000以下の罰金、或いはその両方となる。そこまでしてなってみたいものなのか、現にその身分にあるブラント巡査には良く分からない。ともかく偽警官という事案が発生した以上、それに対処するのは本物の法執行官である彼の仕事だ。交通取締の任務を一時切り上げ、ブラント巡査は通報者のいる現場へと向かった。 | |
「これか」 ブラント巡査は被害者の証言に合致した手配車両を見つけた。次の獲物を物色していたのか、サンディ海岸周辺を「パトロール」していたのだ。これと同じ型のSUVは様々な警察組織で使用している。ブラント巡査が勤務する保安官局でも同じ車種を使っている、自動車メーカーが警察用として販売しているものではあるが。被害者が間違えるのも無理はない、ましてそれっぽい服装をしていては。被害者は金を騙し取られたと言うし、早く検挙しなくては。だが焦りは禁物だ。警察官に偽装していた以上、拳銃など武器を携帯している可能性もある。ブラント巡査はディスパッチに支援要請を行い、他の保安官代理が来るのを待った。 | |
「来たな」 支援の保安官代理は間もなく駆けつけた。ブラント巡査は通常は単独パトロールをしており、仲間の支援は欠かせない。警察官はヒーローではない、ただの人間だ。意気揚々と自分一人で被疑者をぶちのめそうとし、例え上手くいっても、それを誇る相手はいない。少なくとも仲間は「驕りだ」と彼を軽蔑するだろう。 | |
「なるほど、確かに警察官にも見える」 ブラント巡査は被疑者の服装を見てそう思った。本職である彼からしてみれば、被疑者の服装は警察官には見えない。恐らくどこかの警備会社の服装だろう。だが警察組織に詳しくない殆どの市民の立場で考えれば、彼を警察官と誤認するのはおかしなことではない。この近辺だけでも幾つもの警察組織があるし、それぞれが別々の制服を採用している。被害者は「こういう服装の警察もある」と思ってしまったのではないだろうか。被疑者は人々のそういう意識に付けこみ、金を巻き上げたわけだ。 | |
「司法警察職員の身分を詐称した罪で逮捕する」 ブラント巡査は本物の司法警察職員の仕事ぶりを、後ろ手の手錠で教えた。被疑者は逮捕に抵抗することも無く、ブラント巡査の逮捕手続に従う。その後ろでは、支援の保安官代理が安堵の表情を浮かべている。銃撃戦や追尾も想定されただけに、被疑者が抵抗しなかったのは幸いであった。 | |
「じゃあな、ブラント」 支援に来た仲間がパトロールへと戻っていく。保安官局が扱う事件としては小さなものではあるが、その小さな事件への対処で死者が出る事もある。恙無く終わったことで、パトロールへ戻る仲間の足取りは軽やかだ。保安官も誰かへ弔辞を捧げたり、公務災害給付金の手続きを命じる必要も無かった。それが一番だろう。 | |
「弁護士が来るまでは何も話さない」 ブラント巡査が事情を聞こうとしても、被疑者はふてくされた表情でそう言い、後は黙りこんだ。それならそれで良い、彼の権利だ。こちらには被害者の目撃証言もあるし、彼を有罪とするだけの証拠や証言はある。宣誓供述を取る前のミランダ告知を刑事や検事補が行った時。それでも被疑者が今の態度を崩さないか見物だ。 | |
偽警官は留置場の檻に閉じ込められた。本物はここに被疑者を閉じ込める役割が与えられ、偽物は閉じ込められる役割が与えられている。 「じゃあな、偽警官 こっち側に来られなくて残念だったな」 ブラント巡査は心の中でそう呟いた。結局、彼は警察官に成りたかった者なのか、それとも犯罪に都合が良いから詐称したのか、それは分からなかった。だがもし前者だとしたら、詐称するほど警察官という職業に固執した彼は愚かだ。世の中は警察官で成り立っているわけではない、社会を支える職業の一つに過ぎないのだから。大事なのは一つの職業に固執することではなく、自分が出来ることで社会に貢献すること、身を立てて自分や家族を養うこと。陸軍を除隊して保安官代理に転職した、ブラント巡査のこの信念が正しかったことを、計らずも被疑者は証明したのかも知れない。 |