LSPD:First Response まとめサイト - ELSの動作について
この項目ではゲーム中やロックスターエディターでのELSの動作について説明する。

目次

ELSとエクストラ

ELSはゲーム標準の警光灯エフェクトとは別の方法で警光灯を点灯させている。
その方法とは、ゲームに備わっているエクストラ(Extra)という機能を利用すること。
エクストラとは何か、まずはこちらの動画を御覧頂きたい。



動画にもある通り、エクストラとは複数の車体部品を一つの車種に持たせるもの。
この機能がある事で、同一車種でも車体細部の異なるバリエーションが用意できる。
例えばボンネットの異なるモデルがある、グリルに複数の仕様があるといったことは、エクストラによって行われているわけだ。
ELSの仕組みは、このエクストラに警光灯の発光部を割り当てておき、警光灯作動時にエクストラを切り替える事で点灯を再現するというもの。
この部分についての説明を、ELS説明書20ページから引用しよう。
Before beginning, it is important to understand how ELS works at the code level.
Parts named “extra” are those which will appear randomly on a vehicle as it spawns in the game.
On default game vehicles, extra parts are normally ads (as on busses or taxis), roof scoops, supplemental grilles, and other such vehicular accessories.
Any given GTA V vehicle can be outfitted with a maximum of 12 of these (extra_1 to extra_12).
These parts can be added onto or removed from a vehicle in-game at any time by use of special code.
ELS makes use of the extra parts system by toggling extras on and off at various intervals in order to mimic light flashing patterns.

最初に、ELSがコードにおいてどのような働きをしているかを知っておく必要があります。
ゲーム中にランダムに読み込まれる車には、「エクストラ」と呼ばれる部品が現れるようになっています。
通常のゲーム車両で言えば、バスやタクシーの広告、屋根の空気取り入れ口、補助グリル、その他車両の外観アクセサリーとして付いているものがエクストラパーツ。
GTA Vに登場する全ての乗り物には、最大で12種類のエクストラパーツが装着可能となっています。
これらは特殊なコードを用いる事によって、ゲーム中に何時でも装着或いは取り外しが可能なのです。
ELSはエクストラパーツシステムを利用し、エクストラを様々な間隔で表示・非表示と切り替えをすることで警光灯の点灯パターンを模しています。

動画でも説明した通り、警光灯発光部のゲームシシテム上の扱いは「光」ではなく「車体部品」。
これがスクリプトによって表示/非表示が繰り返され、またテクスチャが光のような処理をされているため、警光灯が作動しているように見える。
GTA4用ELSも同様の仕組みをとっており、車体部品のシステムを上手く利用しているのがELSなのである。
概ねこれでご理解頂けたとは思うが、もう少し分かりやすくする為にスクリーンショットも使って説明しよう。
これはLSPDFRで勤務開始時に登場する車両選択画面で、写っているのはマンモス・ハイドラ。LSPDFRプレイヤーにとってはお馴染みの画面だろう。
ここで画面左上のVehicle Selectorに御覧頂きたい、Extraという項目がある。このExtraが先ほど述べたエクストラパーツの事であり、メニューを操作することでエクストラパーツを任意で切り替えられるようになっている。
試しにExtra 1<Off>に切り替えると・・・・
少し見辛いかも知れないが、左翼下のハードポイントとミサイルが消えた。つまりあのミサイルとハードポイントは、ハイドラにとってのエクストラなのである。このように、エクストラは外側からプログラムで制御することで、任意に表示/非表示ができる。
次は動画でも登場した、ダッジ・チャージャー・パースート。画像だと全てのエクストラが<Off>になっているが、
Extra 1<On>に切り替えると・・・・
警光灯が部分的に点灯した。つまりあの発光部がExtra 1に割り当てられており、Extra 1がonに切り替わると表示(点灯)、offに切り替わると非表示(消灯)になるということ。これを繰り返せば点滅として見えるのだ。

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発光部とエクストラの割り当て

ユーザーは気にする必要の無い事だが、ELSではエクストラの割り当てについて大まかな決まりごとがある。
詳細を知りたい方は説明書を御覧頂くとして、ここでは掻い摘んで代表的なものをご紹介する。
エクストラ警光灯の部位備考
1〜4プライマリーライト屋根に警光灯が乗っているものの場合、主たる発光部を成す部分。
5〜6ワーニングライトグリル内の補助警光灯など。
7〜9セカンダリーライト後ろ向きに装着される補助警光灯・交通誘導灯(Directional Light)、電光掲示板など。

説明書によれば上記以外にも、Specialと呼ばれる設定が可能であると説明されている。
これはCHP車両の警光灯点灯パターンを再現するためのもの。
CHPパターンについてはこちらも参照のこと
エクストラ警光灯の部位備考
5〜6正面向きのもの警光灯正面及びグリル、ミラーカバーに装着される補助警光灯。
Extra 5は左側、Extra6は右側に割り当てられる。
1〜4後ろ向きのもの交通誘導灯など。
7〜9
10本警光灯カリフォルニア州自動車法第25252条で規定されている、正面向きの赤色不動灯火。法律上、緊急自動車が装備すべき正規の警光灯と認められるものはこれのみ。言い換えれば赤色不動灯火が正面方向に1個付いていれば、法律上はカリフォルニア州の緊急自動車灯火要件を満たすということ。但し実際にはこれでは警告機能が不足するので、赤や青の点滅或いは回転灯火も装備されている。

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ロックスターエディター

ゲームに標準装備されている動画編集機能のロックスターエディター。
フラクムービーの作成などで活用している人も多いのではないだろうか。
GTA5用ELSは標準の警光灯とは全く異なるシステムを採用しているが、エディターでも問題なく使用する事ができる。
詳細は次の動画を参照されたし。



編集においても出力時においても、警光灯は問題なく動作している。
出力された動画でも不自然なところはない。
GTA4時代には、ELS車両はビデオエディターでは扱いに難があったので、この進化には隔世の感がある。

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